【フィールドで考えたこと】
海はざわついており、大型のヒラマサがシイラを追って捕食している様子が見えていた。
こういう状況では、船長がヒラマサのボイルしている場所へ船を寄せるか、
ヒラマサが船に近づくのを待つのが定番の判断になる。
遠くで起きている捕食は、海の状況を把握するための情報にすぎないと考えていた。
シイラを追っているヒラマサにとって、小さなルアーには興味がないようだった。
同乗者の大型ルアーには反応があったが、
自分が投げていた20cmクラスのルアーには、最後まで反応がなかった。
まさにマッチ・ザ・ベイトという言葉どおりの状況で、
秋のヒラマサでは珍しくない光景だった。
【結果】
ボイルに入れれば、どんなルアーでも反応を得られる可能性はある。
ただし、誘い出しとなると話は別だった。
20cmのルアーを投げ続けたが、この日は反応がないことを受け入れるしかなかった。
後から振り返ると、大型のルアーにしか反応しない日が確かに存在することを、この日知った。
【LOG】
どんなに条件が揃っていても、常識が通用しない日はある。
その違和感を無視せずに残した判断が、後のルアー開発につながった。
【備考】
この日の経験が、610工房とのコラボルアー「キリン」誕生のきっかけとなった。
27cmというサイズは、こうした「大型にしか反応しない日」を前提に設計している。